前回に引き続き財務諸表の中で重要となってくる
財務三表の損益計算書について書いていきます
損益計算書
企業の経営成績を収益・費用・利益の三点から示した書類になります
簡単に説明すると企業の成績表みたいなものです!
損益計算書で見るべきポイントは5つ
①売上総利益(粗利)
②営業利益
③経常利益
④税引き前当期純利益
⑤当期純利益←ここでその年の黒字か赤字かがわかる!
以下の流れで計算していきますので順に解説していきます
1.売上総利益
売り上げた金額から原価を引いて残ったお金を売上総利益
(売上総利益=売上高ー売上原価)

(売上)150ー(原価)100=(売上総利益)50円
2.営業利益
売上総利益から人件費や(家賃、電気、水道)などその他諸々の経費を引いたお金を営業利益
(営業利益=売上総利益ー経費)

(売上総利益)50ー(経費)10=(営業利益)40円
注意)経費が大きいとマイナス(営業損失)となるのでできるだけ無駄な経費を削減することがポイントです
3.経常利益
営業利益が本業で稼いだ利益としたら、経常利益は本業以外からの収益と費用を加えます
(経常利益=営業利益+営業外利益ー営業外費用)

(営業利益)40+(営業外利益)15ー(営業外費用)5=(経常利益)50円
4.税引き前当期純利益
経常利益にさらに「特別利益」と「特別損益」を加えます(不動産の売却や有価証券など)
(税引き前当期純利益=経常利益+特別利益ー特別損益)

(経常利益)50+(特別利益)20ー(特別損益)10=(税引き前当期純利益)60円
5.当期純利益(最終)
税引き前当座純利益から(法人税、法人住民税、法人事業税)を引いたの残りです
(当期純利益=税引き前当期純利益ー税金)

(税引き前当期純利益)60ー(税金)30=(当期純利益)30円
重要)ここでプラスの利益が出たらその年は黒字になりマイナスだと赤字になります

今年は30円のプラスだから黒字だね
まとめ
この企業の成績を確認すことで経営陣の腕がよく分かります
こんなの覚えられないという方は最後の当期純利益を確認して赤字か黒字を判断するのもよいでしょう!
もっと詳しく勉強したいという方は簿記三級をおすすめしてます↓
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